加藤秀視最新刊 ー「ONE」の感想(恐れと愛って?)

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「恐れ」と「愛」の関係

この本では、「恐れ」と「愛」について気付かされる。

人は繋がりを求めているのに、「恐れ」があってそれができない
そうではなく、「愛」を持って、相手と接することが必要

当たり前のことだけど、みんなできていない
なぜ、当たり前のことができないのか

その「恐れ」というものから自分が気付いたことを書きたいと思う。

 

『人は誰しも恐れを抱えているもの。相手とつながれるか不安、拒絶されるかもしれない、傷つくかもしれない、どうすればいいか分からない。だからこそ、自分から愛を持って相手を受け入れてやること。それが人とつながる最大の秘訣だ』

『相手を愛しているからこそ、興味関心を持って相手の話を聞くことができる。人は嫌いな人とはつながることはできない。むしろ、嫌いな人とはつながりたいと思わない』

『一番悲しいのは、相手のことが好きなのにつながれないことだ。ここまで伝えてきたように、自分にとって大事な人とつながれないことは、人生に大きな悲しみをもたらす』

自分の中にもそういう「恐れ」があるのはわかっている。

  • 誰からも好かれないといけないといったような感覚
  • 誰からも嫌われたくないという感覚

それが、過去の自分の経験(トラウマ)からきていることも分かっている。

でも、その「恐れ」が、

「他人を愛する」
「他人から愛される」

ということにどのような影響を持っているかということはよくわかっていなかった。

愛と恐れは別物だと、そう思っていた。

人間関係に恐れがあると、本当に大切な人をも失ってしまう

そういう自分が好きじゃなくて、他人からどう思われるかを気にしないようにしようと努めていたが、それは、結局、「恐れ」からきていることで、

「自分がやっていたのは、他人との距離を置くということ」

そこに気がついた。

他人からどう思われるかという意識が強すぎて、それが恐れになって、人との距離を縮めることができてなかったことに気がついた。

それが意味するところは何か。

自分の恐れから、

「自分のことを好んでない人」や「自分が嫌いな人」との距離を置くだけではなく、「自分のことを好きでいてくれている人」や「自分が好きな人」との間でも距離を置いていた

ということ。

本当に、そう考えると、色々な人が自分に好意を見せていてくれたにもかかわらず、十分な愛を感じることも、与えることできなかった

そういうことに気づく。

嫌な人を遠ざけていたつもりが、自分が愛を与えるべき人をも遠ざける結果になっていたのだ。

自分が愛されている、価値があると信じること

この本では、自分の前提を変えてみて物事を考えようと提案している。

「もし、自分が人に愛されているとしたら」
「もし、自分にそれだけの価値があるとしたら」

あなたは、どういう行動を取るのだろうかと・・・

ハッと気付かされる。

自分は、そうしたら、もっともっと他人との距離を縮めて、もっともっと自分のことを知ってもらい、もっともっと他人のことを知りたくなるのだろうと。

そこが自分が一番したいことなのに、

「嫌われるかもしれない」
「否定されるかもしれない」

といった恐れから、

一番したいことと違うことをしている

ということに思い当たった。

恐れがあると、

『自分を守るために相手を拒絶したり、自分を殺して相手に合わせたり、力で威圧したり、相手をコントロールしようとする』

『当然、恐れがあるから、ありのままの自分を表現することもできない。自分が傷つかないようにいろんな仮面をかぶって、偽りの自分を演じて、本来の自分から遠ざかっていく。だから苦しい』

表面的につながっていても、本当の意味でのつながりが持てていない

この本を読むと、自分がいかに人とつながっていないのかということがよくわかる。
本当の意味でのつながりを持てていないのだということがよく分かる。

本当に自分が求めている人とのつながりはなんなのか
本当に愛をもって人と接することができているのか
自分が傷つくことを恐れているのではないか
それがあるから、本当に求めているつながりを築けていないのではないだろうか

そういうことを多く考えさせらることになるであろう。

自分の恐れと向き合って克服することができるのか

では、自分の恐れと向き合い、自分は言いたい何をしたいのか。

  • もっと自分が好きな人とつながりたい
  • もっと自分のことを知ってもらい、もっと好きな人のことを知りたい

そうであれば、自分が傷つくことを恐れていてはダメなのだ。

恐れを消し去ることはできない。
自分の望みが恐れを凌駕すれば、その先にこそ、自分が望むものを手に入れる世界が待っている。

恐れている自分を恐れるな

簡単いは、恐れを凌駕することはできないが、その恐が何かがわかっていないので、ただ不安になって恐れている。

恐れはあって当然であり、それに向かい合い、そういう部分も含めて、自分を愛してあげること、自分を尊敬して大切に扱うこと、それが重要だということ。

自分を愛し、尊敬でき、その価値が十分にあると分かって初めて、恐れに打ち勝つことができるのであろう。

『怖いなら怖いでいい。そういう時だってあるんだし、自分の中に恐れがあることをちゃんと認めてどんと構えていれば、必要以上に恐れを膨らませることもなくなっていく』

『恐れに対して恐れで抵抗したり、恐れから逃げようとするから、どんどん恐れが大きくなっていくんだ』

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