もうすぐ20歳になる息子のこと 〜 私も親になってもうすぐ20歳

  • LINEで送る
私の息子は来年の1月で20歳。
今二浪中。
 
今年こそは受かってほしいと切に願う。
受験生だと一緒に遊んでくれなくてつまらないから。
 
息子のことは可愛くて可愛くて、本当に大好きで、今は私よりも身長も大きくなってしまったけど、それでもやはり可愛い。小さな頃は本当に可愛くて、息子を見た見知らぬおじいさんから「うまいこと作らはったなぁ」って言われたこともあった。「可愛いですね」って言われるよりもなんか実感がこもっていて妙に嬉しかった。
 

息子が中学生の時に私は離婚をして、それ以来は一緒には暮らしていないけど、頻繁に会って話はしている。会うと抱きしめたくなるけど、高校生ぐらいからは嫌がるようになってきたので、今はまあ頭を撫でるぐらい。それも鬱陶しそうだけど、それぐらいなら許容範囲のようなので。
 
およそ20年前に長男が産まれて、ちょうどその時に私も親になったので、私も親としてもうすぐ20歳。共に歩んできたのだなあと、そんなことを思う。
 
息子と共に成長してきた親としての自分。子供が3歳の時は親としても自分も3歳。10歳の時は自分も10歳。未熟だったと思うし、自分の価値観を押し付けていたなと今思うとそう感じる。「こうすべき」みたいなものを押し付けていたし、いっぱい怒ったし、ひどいことも言ったと思う。
 
でも、仕方ないんだと思う。子供が小さい時の方が、自分も親としてより一層未熟なんだから。いっぱい失敗したなぁと思うけど、今でも可愛いし、良い子だし、仲良くできているし、会ったら話もするし、この前なんかは、こういう学科に興味を持ったけどなんてことも自分から言いだすようになってきたし、まあ良いかと。
 
それでも、今からもう一度子供を育てることができるとしたらどうするか。
そんなことを考える。
 
きっと、もっともっと子供と一緒に遊びたいと思う。子供の将来を不安に思って、勉強しろと言ったりとか、習い事をさせたり、そういうことではなく、もっと子供が笑顔になる瞬間を沢山作ってあげたいと思う。
 
もっともっと褒めてあげたいなと思う。叱る暇があったら、もっともっと褒めてあげれば良かった。できないことをできるようにしようと努力するのではなく、できないことをダメだと指摘するのではなく、できることをもっと褒めてあげたいと思う。
 
存在自体に価値があるんだということを伝えてあげたいと思う。目の前にいるだけで、私のことを、おじいちゃんやおばあちゃんのことを、それ以外にも沢山の人のことをこんなにも幸せにしているんだってことをもっと伝えてあげたいと思う。
 
もっと大好きだって伝えたいなと思う。学校の成績なんてどうでも良いし、サッカーで目立つ活躍なんかしなくても良いし、ピアノの発表会で颯爽とショパンを弾けなくても良い。そんなことできなくても、大好きなんだともっと伝えてあげたい。
 
もっと沢山良い所を見つけてあげたいと思う。いっぱい、いっぱい、良いところがあったのに、良いところがあるのに、どうしても悪いところを指摘してしまっていた。
 
会社で残業なんかせずに、もっと早く帰って、私の好きなこと、私が楽しいと思うことをもっともっと教えてあげれば良かったなと思う。人生は楽しくて、人は優しくて、あなたの未来は希望に満ち溢れているということをきちんと教えてあげたい。
 
dsc00458

息子 6歳ぐらいかな

 
ある時気づいた。子供の将来を勝手に心配してあれこれ子供に言っても子供との仲が悪くなるだけだってことに。そうじゃなくて、私はもっと子供と仲良くしたいのだということに。私は離婚していてたまにしか会えない訳だから、その時にあれこれ押し付けて仲が悪くなったら自分がつまらない。
 
そう思って、ある時から考えを変えた。子供と仲良くできているのが自分にとって一番幸せだから、自分が幸せである方が、子供も幸せに決まっていると。聞き様によっては無責任な親だと思うかもしないが、それでも仲がいい方が私は良いから、もっともっと大好きな子供たちと楽しく過ごせればと、そんなことを思う。
 
今後、子供達がどんな人生を歩むかはわからないし、何か傷つくようなことが起こるかもしれない。でも、それを心配して抑え付けるのではなく、子供が傷ついたら一緒に悲しんであげる、それが親の役割だとある本に書いてあったのを読んで涙が出た。
 
あー、そうなんだなと。それが子供に寄り添うってことなのだろう。
  • LINEで送る

SNSでもご購読できます。

コメントを残す

*