奈々ちゃん(久岡 奈々さん)の筆文字講座に参加してきた。
奈々ちゃんとは、私が受講したセミナーの関係で知り合いになったのだが、実際にちゃんと話をしたのはつい最近のこと。
それ以前にFacebook上では友達になっていて、奈々ちゃんの投稿を見て筆文字講座にとても興味を持っていた。小学生の頃に習字を習っていた記憶はあるが、さほど真面目な生徒でもなかったはずで、今でも字は下手だし、文字を書くことには苦手意識があり、筆文字となるともう全然だめだ。そういう自分が筆文字講座に興味を持ったのはなぜだろうと思っていた。
カラフルな下地に、可愛らしい筆文字で書かれた作品になぜか癒される。Facebookの投稿で見た参加者の表情がとても素晴らしく楽しげで、何か解き放たれたような表情をしている。そういう楽しそうな空気感に惹かれたのではないかと思う。
奈々ちゃんの拠点が関西なため(可愛い関西弁を話します)、東京開催があれば是非参加したいと思っていたところ、今回(5月22日)東京での開催があると知り速攻で申し込んだ。
心配事は、本当に自分にあのような文字が書けるのだろうかということ。奈々ちゃんの域は到底不可能だとしても、自分が満足いくような筆文字が書けるのだろうかということであった。そもそも筆を使う機会なんてほとんどないし、筆で自分が素敵な文字を書けるイメージが全く浮かばなかった。変な筆文字を書いてしまったら恥ずかしいなぁなどと、悪い癖も出ていた。
結果的には、その辺のことは単なる杞憂に過ぎず、始めから終わりまでとにかく楽しかった。
奈々ちゃんの自己紹介、参加者の自己紹介などが終わり、さてということで、筆ペンを使った線の引き方やその他の筆文字のコツを教わりつつ練習として紙に書き始めた頃から自分の中で何かが弾けた。
とにかく楽しいのだ。
ワクワクするのだ。
線を引いているだけで、筆ペンを使って色々な太さの線が書けるというだけで何か童心に返ったような純粋な気持ちになる。ひたすら楽しく、太い線、細い線、クネクネの線、太さを変えて書く線、丸、かすれた線、どれを書いても楽しく心がとても開放された気がする。
今日の最終的なゴールは、各々が自分の好きな言葉をポストカードに書いて、作品を完成させるというもの。最初にパステルで色をつけてその上に文字を書く。パステルで色をつけるのも楽しい。自分の好きな色を塗って、その上に文字を書くことで、単なる文字ではなく作品と呼べるようなものになるし、なによりも書いていて楽しくなる。
作品完成までの細かなことは、実際に参加して体感したほうが良いと思うので、ここでは割愛。最後に作品を仕上げる時は、若干緊張して手が震えるが、「作品に集中して自分の思いを込めてください」という奈々ちゃんの言葉を思い出してふっと肩の力が抜けた。
初めてにしては、まあまあの作品に仕上がったかなと。
書いた文字は
「もっともっと純粋に」
ぱっと頭に浮かんだ言葉。
今の自分が目指しているところだと思う。
講座の最初と最後に自分の名前を書く。この写真を見ると、如何に筆文字講座で自分が解放されたのかが判るのではと思う。どっちが最初に書いた字かは説明するまでもない。
講座終了後、会場近くの喫茶店でお茶をしながら、奈々ちゃんにもう一作品書いてもらった。何を書くかを考えて、自分の課題だと思っている
「決断する」
でお願いした。
純粋になること
決断すること
もっともっと純粋性になるというのは、単にピュアになるということではなく、本来の自分を取り戻すということだ。自分のやりたくないことをやめ、やりたいことをやっていく勇気を持つということだ。決断するというのは、怖れを凌駕し、直感に従って決断して行動する勇気を持つということだ。
これらはバラバラのことではなく、二つのことが絡まり合って、今の自分にとって重要なものになっていると思う。もっと純粋性を増すことで怖れをなくし決断ができるようになり、それによって、自分のやりたいことをやり、さらに純粋性を増し、どんどん前に進んでいけるようになる。
そういうことを始めから考えて筆文字講座に参加したわけではないが、結果として手元に残った自分の作品と奈々ちゃんの作品を見ると、この講座、単に筆文字を書いて楽しむだけの講座ではなく、そういう楽しさを通じて、自分を解放し、今の自分に必要な何かを見つけていく、そういう意味もあるのだろうと感じた。
恐るべし、筆文字講座。
そういう意味でも、ななちゃんの筆文字講座は本当にオススメ。
是非とも、機会を見つけ、多くの人に体験して欲しい。