苦しいなら逃げたっていいんだ、負けたっていいんだ、大切にすべきは他人からの評価ではなく自分自身なのだから

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昔の部下から連絡がありランチを食べて話をした。彼は5年ほど前に会社を辞めて地方の同業の会社に転職しているのだが、私が年賀状に「東京に来ることがあれば連絡してね」と書いていたのを見て電話をしてくれたとのこと。
 
一緒に仕事をしたのは、恐らく15年以上も前のことで、当時の記憶はさほどクリアーではないのだが、話をすると思いだしもするり、久しぶりに会って話をしてとても楽しかった。思い出したのは、あの頃は楽しかったなぁということだった。なぜ楽しかったのか、同じチームのみんなが仲間という感じで、楽しかったように思うし、今よりも自由にやっていたような気がする。昔話なので、美化されているのかもしれないが、そんなことを感じた。
 

その後、彼とは部署が違うようになり、会社の中でもたまにしか見かけなくなったのだが、転職する直前の彼は、すごく暗い顔をしていた覚えがある。以前一緒にやっている時はもう少し明るい顔をしていたように思うのだが、本当に暗い顔をしていた。気にはなっていたのだが、そのうち会社を辞めて地方で暮らしているという内容の年賀状が来て、東京にいたら連絡をということで、ここ数年、年賀状に携帯の電話番号を書いていた。
 
ランチをしながら色々と話を聞いたが、当時は壮絶な事情があったようだった。詳しくはプライバシーに関わるので書けないが、話を聞いてびっくりした。暗い顔をしてたのもそりゃ仕方ないよなと思った。
 
それでも今はとても幸せだと言っていた。
それを聞いて何よりも安心した。
 
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彼の話を聞いていて思ったのは、環境の大切さだ。
苦しかったら環境を変えるべきのなだということだ。
 
色々な問題もあっただろうし、今も色々と思うところはあると思うが、彼は苦しい環境を変えて笑顔を取り戻したのだと思う。
 
苦しい環境で我慢する必要など何もなく、嫌な環境なら逃げればいい。
 
無理して我慢をして自分の心を苦しめる必要なんて何もない。
 
逃げたって悪いことなんて何もない。逃げると負けだと思うかもしれないが、負けたっていいし、他人の評価なんてどうでも良い。一番大切なのは自分自身であり、誰かと勝ち負けを競うことでも、自分を殺して我慢することでもなく、自分自身が元気でいることが一番大切なのだ。
 
きっと彼が環境を変えたことで、彼のことを悪く言っている人もいるに違いない。だけども、他人に気を使って自分自身を苦しませるのは本末転倒だと思う。何よりも大切なのは他人ではなく自分なのだから、自分を一番大切に考えるべきだと思う。自分が幸せであって初めて、周りの誰かを幸せにできるのだ。だからこそ、一番に考えることは自分の幸せなのだと思う。
 
今でも色々と思うところはあると思うが、彼の中では過去のことであり、今元気に生きてさえいれば、若干不謹慎かもしれないが、過去のことは全て笑い話になるということだと思う。今の彼は以前の彼であった。明るい顔をして楽しそうに今の生活を語っていたし、当時の壮絶な状況ですら、楽しそうに(というと語弊があるかもしれないが)語っていた。
 
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彼の同級生などは、一流の会社で栄達を遂げているものもいるらしいが、幸せとはそこではないと彼の顔は物語っていた。お金を稼ぐこと、出世することが幸せなのではなく、幸せとは今の自分が満たされているかどうかであり、全ての人にそれぞれの喜びがあるのだと思う。
 
こうなれば幸せだとか、何を持っていたら幸せだとか、何か決まった条件があるわけではないと思う。どうしてもそういうことを考えがちだが、そんなことはどうでも良い。他人軸の世間から与えられた情報で幸せを測るのではなく、自分の心が魂が何に喜ぶのかを考え、自分自信が喜ぶことを沢山するようにしたら、きっと幸せになれるのだと思う。
 
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