息子との二人旅を通じて 〜 もう大丈夫だと、親が口出しすることなんか何もないと感じた事

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去年に引き続き、息子と二人旅に行ってきた。
 
去年は金沢に行ったが、今年は青森に行ってきた。できる事なら、これからも毎年どこかに行きたいなと思っている。
 
息子はというと、今年も希望の大学には受からず、もう一浪することになった。実は、私も二浪しているので、そんなところまで親に似なくてもと思うが、まあ、自分も経験してみて、自分の人生にとって二浪したことは、マイナスの面よりプラスの面の方が遥かに大きかったと思うので、特に気にもしていない。

色々と話をしたいと思っていたが、1日目の夜は結構早くに寝てしまい、2日目は車でドライブ中、ほとんど横で寝ていた。帰りの空港に着いた時、「結構早く着いたな」って、そりゃ寝てりゃ早いわい、こっちは何時間もぶっ通しで運転してるんじゃって思ったが、子供たちが幼かった頃、車で京都まで帰省していた際、ずっと寝ていた子供たちが、「5分ぐらいで着いた気がする」と言ったのを聞いて爆笑したのを思い出した。
 
受験の成否にかかわらず旅行には行こうと約束していたので、どこに行きたいかを聞いたら、答えは「北に」とのこと。おいおい、「北」ってなんの傷心旅行じゃと思ったが、飛行機で青森三沢空港まで行って、星野リゾート青森屋で一泊してきた。
1日目は、旅館に着いて温泉に入って食事をしただけ。三沢空港でレンタカーを借りた時に、どこかこの辺に見るものありますかと聞いたら、「うーん何もないね」という返事に苦笑。
2日目は、奥入瀬渓谷を経て十和田湖へ。青森と言えばりんごと言うことで、りんごを欲しいというリクエストがあり、直売所を探して車でずっと走っていた(合計200キロ以上!)。天気が良く、暖かあったのが幸いであったが、青森の広さを舐めてた。りんごは、私の泊まった東側ではなく、十和田湖よりも西側(弘前の方)に多いようで、結果、ほぼずっと運転していた。
 
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十和田湖畔。遠くの山々はまだ雪がいっぱい。

 
そんな旅行でも、普段あまり二人きりってのはないので、旅館の部屋でも、食事中も、温泉に入っても、車の中でも、二人の空間にいれただけでもとても幸せな気持ちになれた。
 
私は昔から息子のことが可愛くて仕方がなかった。本当に可愛くて、休みの日などは、どこに行くにも連れて行ったように思う。近所にちょっと買い物に行くときにも連れて行った覚えがある。小さかった頃のすべしべした肌の感触、抱き上げた時の温もりやいい香り、布団の中での暖かかった感触、無邪気な可愛い話し声、本当に昨日のことのように思い出す。今では私より背丈も高くなったが、それでも今も可愛くて仕方がない。今でも、昔のように抱きしめてやりたいが、今それをすると気持ち悪いと言われるので遠慮している。
 
息子には、もう十分なぐらいの喜びを与えてもらったと思う。これまで、本当に沢山の喜びを与えてもらったなと感謝している。
 
だからもう私には何も返さなくていいから、自分の楽しみのために、自分を喜ばせるための人生を歩んで欲しいと、晩御飯を食べながら話をしていて、心からそう思った。これからの人生を楽しむんだぞって、楽しみの中からしか幸せは産まれてこないからなって、そんなことも話をした。別に今年合格しなかったからって失敗でもなんでもないし、この1年も楽しいことを考えるようにして欲しいと思う。
 
去年は、勉強しろとか、どこの大学を目指すのかとか、予備校で友達を作らないようにしているというので、友達作ったほうがいいとか、余計な口を挟んだりしていた。あるきっかけがあって、そういうことを言わないようにしていたけど、最近、同じ高校の出身で近所に住んでいる友人ができたようで、一緒に勉強をしてみるとすごくはかどるとのこと。この時期でも毎日勉強していて、その子も2浪するようで、「やっぱり、一緒に勉強する人がいたほうがいいね」なんてことを言っている。
 
なんだ、放っておいても、時間がかかるかもしれないけど、こっちが余計なことを言わなくても、自分で学んでいってくれるんだなとそんな風に思った。
 
もう大丈夫だと、親がとやかく口出しする必要なんかもうないんだと感じた。私にできることは、これからも息子を愛してあげること、それしかない。息子からはもう十分なぐらいの喜びをもらったから、後は、自分自身がワクワクするような人生を送って欲しいと心からそう思う。そのための自分にできる範囲のサポートだけをしてあげよう、そんなことを強く感じた二人旅だった。
 
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旅館内にこんな舞台がある。夜に南部民謡や津軽三味線などのショーが行われるが、息子がつまらないというので、すぐに部屋に退散(笑)

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奥入瀬渓谷。まだ、雪が残っていたが、例年だともっと多かったのだろう。天気も良く暖かで運転にはとても助かった。

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