休日の過ごし方 〜 カラヴァッジョ展と恐竜博2016

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今週休暇を取っていて、今日は久々に美術展を鑑賞。
 
上野の国立西洋美術館で開催されているカラバッジョ展。
 
 
その後、隣の国立科学博物館で開催されている恐竜博2016にも行ってきた。
 
 

ミケランジェロ・メリージ・ダ・カラヴァッジオのことはほとんど知らなかったので、今回初めて見た。この時代の絵画はあまり知らないので、世界初公開の「法悦のマグダラのマリア」など、話題作を見てきた感じ。カラバッジョの作品だけではなく、カラヴァッジョに影響を受けたカラヴァジェスキという彼の作品の魅力に惹かれた画家の作品も多く展示されている。
 
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世界初公開 法悦のマグダラのマリア

 
恐竜博の方は、これはまた全然違ったレベルで面白い。恐竜って今、どんどん研究が進んでいて、ちょっと昔の知識が役に立たないぐらいどんどんレベルアップされている。恐竜が爬虫類からどう進化したのかとか、恐竜が鳥類の祖先であったことを証明する化石なども多く出てきている。今回の目玉はスピノサウルスという有名なティラノサウルスよりも大きい肉食恐竜の全身標本。スピノスルスは水中で暮らしていたのではと推測されている恐竜で、ジュラシックパークⅢでも映像化されている。
 
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最大級ティラノサウルス「スコッティ」(手前全長12M)とスピノサウルス(全長15M)

 
恐竜は6,600万年前に絶滅したわけではなく、その生き残りの一部が、その辺にいる鳥さんたちだってこともあまりみんな知らないと思うけど、そういう研究成果をもとにアップデートされている恐竜博2016、結構面白いのでオススメ。
 
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国立西洋美術館入り口

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爬虫類と恐竜の間ぐらい?のアシリサウルス

 
以前、何年も前のことにになるが、自分が所属する会社の部署の人たちを中心として「美術部」なるものをやっていたことがある。
 
「美術部」と言っても絵を描くのではなく、いろいろな美術館で開催されている「企画展」を見に行き、そのあと飲みながらワイワイガヤガヤ騒ぐというものであり、さほど芸術的なものではなかった。飲み会だけ来るって人も多かったように思う。金曜日の仕事を早く終え美術館に駆けつけ、閉館ギリギリまで鑑賞して、その後に飲みに行くというのを月に一回のペースで開催していた。2年間ぐらいやっていただろうか。
 
都内の大きな美術館は、金曜日は午後8時まで開館しているところが多く(平日は5時閉館)、金曜日の夕刻はかなり穴場。土日だと激しく混む人気の美術展でも金曜日の夜は結構空いていてゆっくり観れるものが多いので、美術展に興味のある方は仕事帰りに行ってみるといいと思う。
 
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夕暮れの上野公園

 
この企画は楽しかった。私のやっていたことは、美術展を探し、どれにするか参加者にアンケート形式で聞いたりして、日程と見に行く企画展を決めるということだった。飲み会の会場は、当時の後輩が探してくれていた。これが結構楽しくて、今から思うと、多くの人と接点が持てること、参加者がまたやってほしいと喜んでくれること、参加したみんなが楽しかった、次回を楽しみにしていると言ってくれる、そういうことが嬉しかったから2年ほども続けることができたのだと思う。
 
以前は全く意識をしていなかったけど、こういうことを通じても、自分が何を楽しいと思うのか、もっと詳細に分析してみた方がいいと思った。私が楽しかったのは、美術部を企画することで多くの人が楽しんでくれたことだと思う。美術館を探したり企画したりするのは結構面倒だ。連絡をして出欠を確認して、そういうのは結構大変なことなのだ。自分を喜ばせる何かがないとやれないことだと思う。それが何故できていたのか、楽しいと思えたのかということをもっと考えてみるべきなんだろうと思う。
 
美術館はなかなか静謐で心が落ち着く場所でありとても良い。喧騒にまみれた都会の中にいて、静かに落ち着ける場所という意味ではとてもいい。今日もそうだったが、見ていると妙に眠くなる。体が疲れているというメッセージを送ってくる。退屈しているわけではないのに何故そうなるのか不思議だったが、そういう静謐な場所に触れることで、体が休息のモードに入っていこうとしているのではないかと、そんなことを感じた。瞑想の状態に近い感じなのかもしれない。
 
好きな絵というのは頭で感じるのではなく、もっと奥の方で感じる何かがある。見ているだけで涙が出そうになるものもある。そういうのも、自分の心の中の純粋意識に触れることができる、そういう空間かもしれない。だから、混んでいる時間に行きたくないし、人が溢れていると、それが目玉展示品であっても見る気が失せてしまうし、自分小さいなと思うが、何か一生懸命説明をしているおっさんとかがいると邪魔に感じてしまう。
 
絵画について全く詳しいことを知っているわけではないし、知識や薀蓄など全くないけど、絵画を前にした時に痺れるような電気が走ることがある。これは、本当にそう。絵画に込められてた作者の気持ちが伝わってくるような、そんな絵に出会うことがあるから面白い。是非とも足を運んでもらえたらと思う。
 
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心震えた作品の一つ

 
絵なんてわからないからと思うかもしれないが、心配しなくても、私だって絵のことなんてわかってないから大丈夫。私自身たいした知識もあるわけじゃない。今回のカラヴァッジョ展でも、カラヴァジェスキの一人、イタリア人のバルトロメオ・マンフレーディーの名前を見て、ワンピースのにわとり君を思い出したぐらいのレベルだから(頭から離れなくて困った)。
 
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ワンピースの登場人物 バルトロメオ

 
恐竜博は、それとは全然違う、なんというか知的好奇心というか、子供の心というか、恐竜ってなんかすごい。あんなものが1億年前に地上を闊歩していたのかと思うと、心がトキメク。まあ、私だけかもしれないけども・・・
 
とにかく、国立科学博物館は、企画展だけではなく、常設展も含めてとても面白い。どこに行こうかと迷ったら、行ってみると良いと思う。デートでも十分に使えるので。
 
「美術部」はまたやりたいなと思う。会社の組織にこだわるつもりなんて毛頭ないので、金曜日の夜に美術展からの飲み会という企画に興味のある人は教えて下さい。興味を持つ人がいるようなら、会社の枠を超えた形でまたやってみようかななんて思うので。
 
こんな感じで、休暇二日目が終了。
明日と明後日は、息子と旅行に行ってきます。
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コメント

  1. 中川 より:

    旅行はどちらに行かれるんですか?
    旅行記も楽しみにしています!

    1. kennishi1220 より:

      コメントありがとうございます。
      旅行は、青森へ行きました。
      旅行紀なんてたいしたものは書けないですが、感じた事また投稿します。

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