長倉顕太さん初のリアル本発売「超一流の二流をめざせ」感想

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長倉顕太さんの初めてのリアル本『超一流の二流をめざせ』を読み終えました。

 
人間の性として何故自分がそのような行動を取ってしまうのか。
それを否定するのではなく、理解した上で、自分がどのような行動をとるべきかということを教えてくれる。
単なる座学ではなく、自身の経験や今までの編集者として多くの成功者を見てきた長倉さん自身の現実的な目からそれを教えてくれる。
 

本書では、99%の凡人は所詮「すごい人」にはなれないのだと、冒頭から厳しい現実を突きつけてくる。
すごい人の著作を読んで、そのすごい人に憧れて、その人が本に書いているようなことをしても、所詮凡人には無理だし、結局は、そんな自分自身の人生ではないものを参考にしても何もならない。
 
長倉さんは、「俺も99%の凡人だと言いながら、自分自身の人生を自由自在に生きる」ということを実践している人。
それを成功ととるなら、凡人でも成功することができる。
何も「すごい人」にならなくても成功することができる。
そのために必要なものを、自身の経験をもとに教えようというのがこの本の主旨なのだろうと思った。
 
厳しいことを言いながら、世の中の99%を構成するすべての凡人への長倉さんなりの愛がこの本に込められていると思う。
 
でも、この本に書かれている成功法則は、その通りにやれば成功するなんて、甘っちょろいものではない。
所詮、私たちはただの凡人なのだから、そんな簡単なものではない。
それこそ、「落ちて落ちてゼロになれ」なんてことが書いてある。
自分の小さな価値観を手放し、「自分の価値観で生きろ」と。
 
おそらくは、あなたの目を疑うようなことが多く書いてあると思う。
それこそ、「親と距離を置け」とか「人間関係を切れ」とか「会社をやめろ」とか「借金をしまくれ」とか。
 
結局は、今の日本はものに溢れていて、ただ生きて行くだけなら何も難しくない。
その中で、みんな自分らしく生きたいなんていいながら、なぜ、そのような生き方ができないのかという本質に気づいていない。
そういう激しい言葉は、自分らしくありたいなんて言いながら、現実にできないのは何故かという本質に気づくためのきっかけにすぎない。
 
人によっては、そういう激しい言葉に嫌悪感を抱く人もいるだろう。
でも、そういう言葉に嫌悪感を抱く前に、本当に自分が自分らしく生きたい、99%の凡人なりの成功を収めたいと本気で思っているなら、この本に書いてあることを少しでも実践することをお勧めする。
 
そしたら、自分の本質に気付くことができる。
自分が何に嫌悪感を抱いているのかもわかる。
この激しい言葉の本質に少しずつ触れることができるだろう。
 
そして、自分が本当に何を望んでいるのかに気付くことができるだろうし、少なくとも、そのきっかけを感じることができるのではないかと思う。
 
実際、私自身も、長倉さんから色々と教えを受け、この本に書いてあることのほんの少しのことであるが、実践してみている。
そしたら、驚くべきことに、長倉さんがこの本に書いてあるようなことが現実に起こるのである。
 
それでも、私など、まだまだ本当に自分らしい生き方をしたいと思いつつも、それをするだけの勇気を持てていない。
安定を望む自分と冒険をしたい自分との葛藤の中で生きている。
様々なしがらみにがんじがらめにされていて、行動しないことの言い訳が頭の中に浮かんでくる。
 
「安定は情熱を殺し、不安は情熱を高める」
フランスの小説家、マルセル・プルーストの言葉だそうだ。
 
『「約束」と「安定」を人生から排除することで、だいぶ行動力がついてくる。つまり、現実社会が動き出すのである』
 
ここには書かないが、本書の最後に書いてあることが洒落ている。
 
私自身のそうありたいと、これからももっともがいて行こうと、そう改めて思わせてもらえた素晴らしい1冊でした。
 
長倉さん、ありがとうございます。
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