南三陸町訪問−この人たちと楽しみたいそう思えること

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この連休中、ちょっとしたきっかけがあって宮城県南三陸町に行ってきた。
 
南三陸町は、2011年3月11日の東日本大震災によって甚大な被害があった地域の一つであり、津波の惨状は多くの人がTVやYouTubeで見たことがあると思う。
 
私はボランティア活動に参加したこともなく、震災以来被害の大きかった地域に足を運んだことはなかったので、今回の南三陸町行きには色々な気持ちがあった。物見遊山に行っていいものなのだろうかとか、そこに行って自分に何ができるのだろうかといった気持ちだったのかもしれない。行くのだから、現地の復興がどうかというのを伝えるようなことをやらなければと、そんなことを考えていたように思う。
 

行った結果としてわかったことは、そんなことはどうでも良く、そこで出会った人たちが素晴らしかったということであり、結果として南三陸町にいた二日間がとても楽しかったということだった。
 
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結局、南三陸町で感じたのは、場所ではない人なんだということだ。今回の南三陸町行きは、自分が何かの旅行やボランテイアに自ら参加したのではなく、お世話になった民宿の方々と宮城県に在住の友人たちが企画されたものに偶然参加させていただいたということであった。今回素晴らしかったのはそれらの人たち、一緒に参加した友人たち、我々をもてなしてくださった南三陸町の皆様が本当に素晴らしかったということだと思っている。
 
最近感じるのだが、大切なのは、どこに行ってどんなものを見るかということだけではなく、その地域にはこういう人がいて、そこに行くことでどれだけ自分が満たされる経験ができるのかということや、そこに誰と行くのかということが、重要だということだ。
 
現地についてやったことは、海岸の清掃や片付けといったボランテイア活動などではなく、ただ夕日を見て、風呂に入って、ヨガと瞑想をして、ご飯を食べて、朝まで飲んで語り合ったということだ。翌日は、朝日を見て、食事をして、南三陸町とその周辺を案内してもらって、商店街で買い物をしただけだ。
 
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そういう意味では、ただ楽しんで観光をしただけであるが、ありがたいことに、我々を歓迎してくださった南三陸町の方々からも楽しかったといって頂いた。私としては、南三陸町の方と触れ合える機会があり、また、その方々が素晴らしい人であったということだろうし、その人たちにまた会いに行くだけで、南三陸町をまた訪れる価値が産まれると感じた。
 
どれだけ素晴らしい観光地があっても、それだけではまた行こうという気にはなかなかならないものだろう。なぜなら、日本各地に観光地は、それこそ一生かけてもいけないぐらい多くある。しかしながら、そこに会いたい人がいるとなれば、そこに行くと自分が満ち足りた気持ちになれることがわかっていたら、そこに何度でも足を運ぶ価値が生まれるのだと思う。
 
観光の案内をしてくださった方が、まだまだ立ち直れてない方も多く、そういった方と話をする、話を聞くだけでも意味があるが、そういうことができていないということをおっしゃっていた。間もなく5年目を迎えるが、初心に帰らなければとおっしゃっていたのは印象的だった。
 
現地を盛り上げ、地域の方々と触れ合い、繋がりを持つ、そういうことが本当に必要なのだろう。絶対に間違い無いのは、みんなで楽しむということであろうと思う。多くの方が亡くなり、多くの方が悲しい思いを未だされているのは事実であるが、だからこそ、我々にできることはその地域の方々と共に生きる喜びを感じ、生きる楽しさを感じることなのでは無いかとそう感じた。
 
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今回お世話になったニュー柏崎荘の高橋宮倫子さん、ガイドを務めていただいた阿部長喜さん、本当にありがとうございました。
 
また会いに行きます!
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