今のパートナーと出会ってもう10年以上が経つけど、今が一番良い関係で、彼女のことが好きで大切で、きっとこれからももっと良い関係になっていくんじゃないか、そんな風に思う。さすがにもう二人とも良い歳なので毎日ラブラブなんてことはないし、そんなこと言いながら喧嘩もするけど、いてくれてありがとう、出会ってくれてありがとうって、心の底からそう思えるようになった。
お互い既婚状態で出会って離婚して、決して褒められたことではなかったのかもしれないけど、それでも本当に出会えてよかったと思うし、今一緒にいれて良かったと思う。もちろんこれからも。そんな風に思えるようになったのは、彼女と一緒にいる中で、どんどん自分が素直になれているからかなじゃないかと思う。
彼女との関係の中で気づいたのは、自分が自分の内面を人に見せることができないんだということ。内面をみせること、それを恥ずかしいと思っていたのだと思う。彼女からはいつも話をしてくれないと言われていたが、意味がよくわからなかった。良く話はしているし、楽しいし、何が問題なんだと思っていた。
実際、人に自分の本心を見せないようにしていたと思う。人からは悩みのない楽観的な人に見えたことだろう。進路も就職も結婚も離婚も仕事でも何でも自分のことは全部自分で決めてきたし、人に相談なんかしたことはなかったし、一人でも大丈夫だなんて思ってた。
そんな自分だけど、少しずつ、こんなことに悩んでいるとか、こんなことが心配だとか、こんなことを考えている、こんなことをやりたいということを、本当に少しずつだけど相手に伝えられるようになった。
きっと自分が弱くなったのだと思う。
弱くなることができたという方が正しいかもしれない。
これは悪い意味ではなく、本当の強さではない強がっていた部分、武装していた部分が取り払われ、弱い自分をさらけ出しても良いかなって思えるようになってきた。その結果として弱い自分を認められる強さが得られたように思う。中は弱いのに強がっていた自分ではなく、外から見たら弱く見えても本当の強さを備えている、そういう自分になりたいと思うし、少しはそうなれてきているかなとも思う。
もっと自分の思いを相手に素直に伝えれば良かったんだ。そんな簡単なことすら気づいてなかった。自分の悩みも辛さも寂しさも、もっともっと相手に伝えてよかったんだ。もっと夢を語っても良かったんだ。恥ずかしいなんてことは何もないし、恥ずかしいと思われてもよかったんだと。しかも、そうした方が、相手も安心して喜んでくれるらしい。
もっと早くに気づけばよかったなと思うけど、今気づけてよかったなと思うし、これからもパートナーと一緒に歩んでいければと思う。